SLAで分かった英語学習のインプットとアウトプットの適切な時間配分割合
まず初めに、ぼくはSLA(第二言語習得研究)の専門家ではないが、東大で言語学を勉強したので、この記事にはそんなに変なことは書いていないと思う。安心して参考にしていただきたい。
日本には英語の勉強法に迷う人が多い。中でも、インプットとアウトプットの時間配分に悩む人は多いだろう。「単語や読解の勉強ばかりしているけど、会話の時間も作らないと喋れるようにならないのか」とか、「英会話だけで英語力は伸びるのだろうか」とか。
本記事では、SLA(第二言語習得研究)から見た、インプットとアウトプットの効果的な時間配分について紹介する。
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最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材:上級編(TOEIC900レベル)
本記事は、以前書いた最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材 :中級編(TOEIC730レベル)- F Lab.の続編となります。各勉強法の基礎的な考え方については、そちらをぜひ参照してください。
ぼくはTOEICに特化した勉強をオススメしていない。なぜかというと、英語力そのものを高める(=実用英語を鍛える)勉強を続けた方が、圧倒的に速く、高いところまで能力を伸ばせるからだ。
TOEICに特化した勉強は、+αを上積みする効果がある。TOEICの出題パターンに対応して攻略することで、今持っている力に付け足して、背伸びするような形で点数を上げてくれる。しかし、背伸びで伸ばせる分は限られている。ある程度以上の点数をとりたければ、どこかで絶対に英語力そのものを伸ばさないといけない。
こうしたことを考えると、普段は実用英語を鍛える(=土壌改善)意識で勉強し、TOEIC対策(=化学肥料)は時期を見てパッとやるのが一番効果的なのだ。本記事ではこの作戦に沿って、TOEIC900点を目指すレベルの人が毎日の勉強としていかに実用英語を効率よく、しかも楽しく鍛えるかについて、具体的な教材を紹介しつつ解説する。
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詳細解説!英語発音ネイティブレベルまでの全ステップと上達のコツをまとめてみた
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英語初級者からネイティブレベルに至るまでの発音ロードマップを作ってみた。
たとえば、「リエゾン」はLEVEL 2~LEVEL6で習得するスキルだよってこと。LEVELの数字には深い意味はない。
マークは、そのスキルができるようになり始めた段階を表す。「なんか、できた気がする?けど、めっちゃ変な筋肉使ってる…!?」という段階。
マークは、そのスキルが完全に自分のものになっていて、ネイティブに近いレベルで何度でも再現できる段階を表す。
あなたがこのマップの中でどのレベルにいるかを知ることで、今のあなたがどの発音を重点的に磨けばいいか、またどの発音はまだできなくてもいいかといったことが分かる。
さて以下では、それぞれのスキルについて一つ一つ解説していく。
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同じ音なのに、日本の学校ではなぜか区別して教わる英語の発音2ペアについて解説する
If everybody thought before they spoke,... | Flickr
日本の学校では慣習的に、または先生が実情を知らないために「違う音だ」と教えているが、多くのアメリカ人が全く同じ発音をする母音が2つ(2ペア)ある。
この記事では、その2ペアについて具体例を挙げながら解説する。
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最速・確実に実用英語を鍛える勉強法と10の良書・教材:中級編(TOEIC730レベル)
TOEIC730点というと、英語を使う素地がしっかりとしてきた段階だ。この辺からだんだん、同じ点数でも話せる人と話せない人の差が広がってくる。はっきりいって、TOEICが高得点で英語が話せない人なんて社会的にはカスなので、この記事を読んでいるあなたにはそうはなってほしくない。TOEICの点数だけを追い求めることを悪く言うつもりはないが、英語の世界というのはもっともっともっともっと広く深く、そして楽しい。
だからぼくは、使える英語を鍛えることで、自然とTOEICの点数も上げるやり方をオススメしたい。しかも、そのほうが結果的に速く、より高い英語能力を身につけることができるのだ。
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