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LIFE IS A PARTY

【怪物】井上尚弥が「モンスター」と呼ばれる理由と実績を振り返る。

ボクシング

ほとばしる若き才能が大好きななまぱんです。

今回の記事では、日本史上最高の才能と名高い(イケメン)ボクサー井上尚弥の実績を振り返ります。

 

プロデビュー前

井上尚弥はアマチュアでも高校生にして全日本選手権を制するなどの活躍をしていた。しかしそれよりも印象的なのは、19歳の井上尚弥が、大橋ジムの先輩で現役世界王者の八重樫東をスパーリングで圧倒してしまっていたという話。

プロ3戦目で日本ランク1位を圧倒!“怪物”井上尚弥は何が凄いのか? - ボクシング - Number Web - ナンバー

「井上とは昨年、井岡一翔選手と試合をする前に何度もスパーリングをしましたが、とにかく強い。やられてしまう場面が何度もありました」

プロデビュー前の19歳が世界チャンピオンをたじろがせてしまう。大橋秀行会長が「八重樫が井上とスパーリングするときは、井上じゃなくて八重樫に作戦を与える」と言ったときは冗談かと思ったが、八重樫の話を聞くと真実味を帯びる。

 

八重樫東とはジムが同じなので、デビュー後もたびたびスパーリングを行っているようだが、井上が圧倒したというニュースしか見ない。たとえばこちら。

アマ7冠井上、八重樫に“判定勝ち” - ボクシングニュース : nikkansports.com

大橋会長は「採点するなら八重樫が負けている。井上はデビュー戦が終わってからすごく伸びている」と、興奮を隠しきれない様子だ。

 体がまだまだ成長する19歳の時点で既に現役世界チャンピオンと対等以上に渡り合っていたというのだからすさまじい。

 

 

ライトフライ級時代

井上はライトフライ級でプロデビューしたが、この階級は適正だったとはいえず、減量に苦しみ続けた。プロデビュー時から異常なほどの注目を集めてはいたものの、3戦目・4戦目はともに10Rまでもつれるなど、期待される実力に見合った圧勝劇を披露できていなかった。

それでも確実に勝利を積み重ね、2014年WBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデスに勝利。当時日本人男子最速の6戦目でWBC世界ライトフライ級王者となる。

6戦という圧倒的なスピードで世界王者となった井上だが、正直、ライトフライ級で戦っていた頃の井上は「なんか物足りないなあ」という印象だった。それくらい期待度が高かったということでもある。当時は井上尚弥がそれほどの圧倒劇を見せられない理由が減量苦だとはっきりとは分からなかったから、「こんなものか」と納得してしまっていた。しかし、スーパーフライ級転向後の井上は全くの別人となっていた。 

 

スーパーフライ級時代 

ライトフライ級で1度だけ世界タイトルを防衛した後、減量苦を理由に2階級一気に上げて、スーパーフライ級に参戦した。

初戦(タイトルマッチ):オマール・ナルバエス戦

そのスーパーフライ級の初戦で名王者オマール・ナルバエスと戦うのだが、この試合で井上尚弥はとんでもない才能を世界に見せつけた。

戦前の予想はこんな感じ:

 

それがこうなる:

 

47戦でダウン経験が一度もない伝説の名王者を、たった2Rの間に4回ダウンさせたのだ。しかも、これというクリーンヒットは最後のボディブローだけ。それまでのダウンはすべてガードの上から、または頭をかすめるだけのパンチだった。この一戦により井上尚弥の評価は急上昇、世界にもその名が知れ渡ることになった。

井上尚弥 - Wikipedia

フライ級世界王座を16連続防衛、WBO世界スーパーフライ級王座を11連続防衛中の現役世界最強と評価されていたナルバエスを一方的に打ちのめしてKO勝ちで2階級制覇を達成

マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー・ジュニア、ゲンナジー・ゴロフキンといった世界の超スーパースター達を抑えて井上尚弥が、ボクシング・シーン・ドットコム、セコンド・アウト・ドットコム、ファイトニュース・ドットコムといった世界的な大手ボクシング専門ニュースサイトからも2014年の年間MVPに日本人史上初めて選出された。

Superfight in the lower weight classes entirely possible

トップチャンプオンのこれほどの崩壊は、トミー・ハーンズがロベルト・デュランを打ちのめして以来だ。ナルバエスは39歳だが、今までの唯一の負けは12R判定となったノニト・ドネア戦だけだ。井上はこの試合のために2階級上げてきた上に、これはまだ8試合目でしかない。

 

2戦目(世界防衛戦):ワルリト・パレナス戦

自らのあまりの強打に右手を傷めていた井上尚弥は、その後1年のブランクを経てスーパーフライ級第2戦目を戦う。相手はワルリト・パレナス。この2戦目でも、同じようにガードの上からのパンチで相手を打ちのめした。

速すぎて見えない上に、ガードしても倒されるパンチを持っている相手をどうやって攻略できるというのだろうか…。井上尚弥は確実に無敵の最強王者への道を突き進んでいる。

 

3戦目:ダビド・カルモナ戦

この選手、井上尚弥への挑戦権をかけてワルリト・パレナスと戦い、引き分けた結果井上尚弥への挑戦権を勝ち取ったという経緯がある。前の試合で井上が叩きのめしたパレナスと引き分けたというだけで、井上が負けるのを想像するのさえ難しい。この試合の焦点はカルモナが何秒立っていられるか、何発パンチを耐えられるかというところにあるといっていいだろう。

井上尚弥の世界戦勝利オッズ「1・02倍」強すぎる世界王者にブックメーカー悲鳴

あるBM(注:ブックメーカー)が井上勝利に付けたオッズはなんと「1・02倍」。1万円賭けても200円しか儲けがない。ちなみにカルモナの勝利は17倍

1.02倍という壊れたオッズにも注目が集まる。

その結果は:

大方の予想に反し、判定までもつれてしまった井上尚弥。ナルバエス戦で傷めた右手をまた傷め、実力は大きく下と見られたダビド・カルモナを倒すことができなかった。

中盤からはほとんど左手しか使わずに戦ったが、内容的には制圧していた。攻撃の強さは見せられなかったが、その分距離の取り方などの別の部分の強さがよく見える試合となった。パンチ力が強すぎて、自らのパンチ力で自らの拳を傷めることだけが課題なのかもしれない。

あとはあるとすれば、若さゆえの雑な部分。イケイケのメンタルも人気の理由ではあるが、やはりローマン・ゴンザレスやカルロス・クアドラスといった難敵と戦うにあたってはもっと王者の貫禄の部分があってもいい。2016年後半と噂されるアメリカ進出を機に新たなトレーナーをつけるか、長谷部誠の本を読んで心を整えることができれば世界最強も見えてくるだろう。

 

4戦目:ペッチバンボーン戦

スーパーフライ級4戦目。ここは通過点。全階級通じて世界最強の一人と目されるローマン・ゴンザレス戦が近いと見られる中、どれだけの圧勝劇を見せられるかに期待がかかった一戦。

その結果は:

またもや拳と、今度は腰も傷めていつもの強打が出ない井上尚弥だった。強打は出ないながらも、ジャブとフットワークで内容的には制圧していたことは事実。ただ、これは観るものが井上尚弥に求めている試合内容ではないし、このままではローマン・ゴンザレス戦は厳しそうだ。

爆発的なパワーとスピードを持つアスリートはどうしても怪我が多くなってしまうものだが、怪我でその溢れる才能を曇らせてしまうのではなく、なんとか克服してまた圧倒的な強さを見せてほしい。

 

 

井上尚弥の将来

井上尚弥は世界最強(パウンド・フォー・パウンド)の一人とされるローマン・ゴンザレスとの試合を望んでいる。周辺事情も悪くなく、この試合の実現は近いと言われている。おそらく数年のうちには実現するだろう。果たして井上尚弥はローマン・ゴンザレスに勝って、世界最強の名を手にすることができるのか。

井上尚弥は「世界最高のボクサー」になれるか?~ローマン・ゴンザレスとの一戦を、徹底シミュレーション! 本日タイトルマッチ | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]

パンチのつなぎや角度、緩急、テンポについて伝えると、八重樫選手は拳を尚の胸にあて、「尚弥、おまえなら勝てる」と尚にバトンを託してくれたようです。

Superfight in the lower weight classes entirely possible

今までの試合から判断するに、もし井上尚弥対ローマン・ゴンサレスが実現すれば井上が僅差で勝つだろう。

井上尚弥はローマン・ゴンザレスと戦ってもボコボコにしてしまうのではないだろうか。そんな気がしてならない。